漫画とかの日記(続き)

漫画を読んで時々何かを書きます。

『銀の匙』9巻が良かった

「父親との対峙」のエピソードがあることはわかってたんで、ちょっと読むのを躊躇ってたんですが、気合い入れて読んで良かったです。

自分はまだ若いなんて言い張るにはもう無理がありすぎる年齢なのですが、まあ、父親とはいまだに険悪な関係が続いています。大人になれないダメな大人(自分)です。

十代の頃の自分は、まさに中学時代の八軒のような人間でした。たぶん「目が死んでる」人間だった。

家では自分の感情を押し殺し、親に怒られてもひたすら無言で堪えるのみでした。それが積もり積もってゆがんだ大人になってしまったのだと、自分では思っています。

反抗期のときにはちゃんと反抗すべきなんですね…。もちろん、行き過ぎた反抗はもう人としてダメですが。

自分の父親と八軒の父親は全然違う性格なので、簡単には言い切れませんが。八軒の父親は冷静に理詰めで言うタイプ。一方、自分の方はと言いますと…ひたすらでかい声で怒鳴りつけてればいいと思ってるタイプ。

そして自分は追い詰められ(家にも味方がいない、もちろん外でも)、かなり危ないとこまで行ってしまいましたが、今ではマンガを読んで、面白い作品を面白いと思えるようになった。普通のことが普通にできるようになってきた。

昔はそんなこともまともにできなかったんですわ。

そういうつらい時期に自分を支えてくれたのは漫画やゲーム、それらを介してできた友人とのコミュニケーション。ただひたすら感謝です。

(でも、銀の匙を実写化ってのは…どうなんだろう…不安です…)