『少女終末旅行』全六巻読了
なるべくネタバレしないように書きます。
作品の存在はアニメ化されたときに知りました。ですが、アニメはまだ観ていません。
タイトルと画柄、遠回しで入ってくる情報を見て「文明が終わった世界で女の子二人組がトロトロと旅行する漫画」かな?と。「『ヨコハマ買い出し紀行』みたいな感じだろうか」と想像していました。
実際読んでみると、最初からから文明が滅んでいて(この時点で『ヨコハマ~』とは違うなと感じる)。主人公二人以外の人物は殆ど登場しません(ゼロではないですが……)。二人も「何故文明が滅んだのか」もよくわからないまま旅が進みます。
ですが、読み進めていくと、旅の中で様々な遺物・遺構と出会い、二人も様々なことを知っていきます。
五巻くらいから私の背筋が震えるようなエピソードが入るようになります。二人の過去が語られる「40 故郷」。「おじいさん」のセリフが心に刺さります。
そして六巻(最終巻)は圧巻でした。最終話の「~~『だったよね…』」(一応伏字)というセリフと見開きで描かれる景色。素晴らしかったです。
作者の後書きも良かったです。(後書きを読まないという方もおられるでしょうが、この作品は読んだ方が良いです)
アニメのサブタイトルを確認しましたが、原作の途中までで終わっているようです。最終巻が出たのもアニメが終わってからだったかと思います。
今は電子書籍で試し読み等もできる(はず)なので、ちょっと読んでみてください。
この作品を知ってくれる方が一人でも多くなってもらいたいです。
私のこのブログの中では悪ふざけも無くなく硬い内容になっていますが、それだけ感銘を受けたと思ってください。
ではまた。