終りがある(『少女終末旅行』3巻)
『少女終末旅行』を思い出しては読み返している。
3巻のエピソード、そして後書きを読んで思ったことがある。
後書きにて
『生命も文明も宇宙も、ちゃんとどこかで終わってほしい。終わりがあるのはとても優しいことだと思います。』
この文章。
『少女終末旅行』を全巻読み終え、感想ブログを読んでいたときに「この作品は哲学的」と評しているブログがあった。
私はただの漫画読みで、哲学とかはよくわかりませんが、最近読み直したときに「これは漫画作品の事も含まれているのではないか」と思いました。
どんなに面白い漫画でも、「ちゃんと」終わってほしい。人気があるからとか、そういったことではなく、「作者が終わらせたい所で終わらせる」。これも「優しいこと」ではないかと。
どういった事情があったのかわかりませんが、「ただ長く続かせること」が目標となってしまい、途中から迷走し、落としどころさえ分からなくなる。そういった漫画も読んできました。
急にそんなことを思いました。単なる私の妄想ですが。