冬目景先生の『マホロミ』4巻(完)をやっと読みました
なんだかんだ忙しく、そしてその分体力を消耗していたため……更に書くなら積読本が多すぎてどれがどこにあるかわからない状態が長く続いていたもので、読むのが今日になってしまった。
いやー、素晴らしい作品でした。途中から目がウルウルしてしまった。物語自体も良い話だし、なんつーか、自分も「古い人間」になりつつあるからかもね。歳とったよ……。
基本的には「古い建物にも魂が宿る。その建物が壊される前に、その魂を満足させてあげようじゃないか」という話。そこに大学で建築を学ぶ主人公、そして建築家として名を残す故・祖父への複雑な思い。その祖父と浅からぬ因縁がある謎めいた少女。学友たち。主人公がバイトする建築事務所の面々。
ある意味「大道」な物語ですが、「古い建物」を題材にした冬目先生には恐れ入ります。
作中でも「古い建物は素晴らしい!」って感じでもなく、古い建物にも悪いところはある(老朽化による危険性、住んでる人にとっては新しくてきれいな方がいいと思う人の方が多いだろう……、的な)。だからといってどんどんぶっ壊して新しくすればいいってモンじゃなくないかな?的な。
まあ、地元も再開発が進み、それこそ4巻にある「今まで当たり前にあったものが、二週間後には無くなってるのかって思うと……」という台詞が代弁してる状況なんで、なおさらです。
そんな地元でも、古い民家を使ってちょっとしたお店を営んでる方々もおられますね。少し「オサレ」な感じがして、自分には敷居が高いんですが(地元なのにw)。
こういう作品はもっと知られて欲しいのでアフィリエイトも貼りますよ!(ブログは無料でやっているので、ワタクシの収入にはなりませんがw。つか、収入目当てだったらもっとガンガン更新してますよ!)
次回更新もいつになるかわかりませんが、また何か書きます。今日はこの辺で。
マホロミ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 冬目景
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/01/30
- メディア: コミック
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マホロミ 2: 時空建築幻視譚 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
- 作者: 冬目景
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/02/28
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マホロミ 3: 時空建築幻視譚 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 冬目景
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/02/28
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マホロミ 4 完: 時空建築幻視譚 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 冬目景
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/04/30
- メディア: コミック
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こういう漫画も読むんだぜ(電気の『弾けないギターを弾くんだぜ♪』風に)
相変わらず消化が進まない。そのうえ今まで知らなかった漫画に手を伸ばすんだから「いつまで経っても終わんねぇだろ!」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
それは……まったくその通りなんですが、「手を伸ばして正解だったな!」と思える漫画に出会えたので書きます。
『レイルオブライフ』
レイルオブライフ-青木俊直短編集- (マッグガーデンコミックス EDENシリーズ)
- 作者: 青木俊直
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2014/11/14
- メディア: コミック
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「良い話だなぁ〜」系です。電車の中で読んでたら「あ、これ(俺が)泣いちゃうやつだ」と判断したので、帰宅してからゆっくり読みました。
泣ける≠良い作品
ってことはわかってます。漫画でも映画でも、「泣ける話を書く(演出をする)ことは簡単だ」なんて話を聞いたこと見たことあります。そういう方法論も確立されていて、クリエイター養成学校などではそれを教える講義があるとも聞いたことがあります。(「聞いたことがある」ってくらいで、自分が確認しに行ったわけではありません。あるいは都市伝説の類なのかもしれませんが)
重要なのは「ここで泣かせようって魂胆だろ!」と気づいてしまうかどうか。僕が超大作映画があまり好きではないのは、この辺に気づいてしまうからかもしれません。または、「気づいたけど、ここは流れに乗って泣く!」ことができないひねくれた心の持ち主だからかもしれません。(最近は映画もあまり観なくなってしまったので、もしかしたらすごい進化してるかもしれません)
僕が素直に泣けるのは、
・そういうのを気づかせないように泣ける話を創った
・創り手が好きなように創った結果、泣ける話になった
という感じです。
このへんの線引きの違いは「人それぞれ」だと思いますが!(小並理論)
ですが、この『レイルオブライフ』は、そんな屁理屈を考える隙間も無く、最後まで素直に読めました。
オススメです。こういう漫画ももっと読んでいこう!俺も是非読んでいきたい!
(最後のレイル(鉄道のレールね)にああいう発想を思い描くのはすごいと思いました)
本を積む人
全然更新してませんでした。実際のところ、漫画を買ってもあまり読まなくなってしまった。これも歳のせいなのかわかりませんが。
今日、本屋に行ったら芦奈野ひとし先生の新刊が置いてあって焦った。自分の「漫画アンテナ」がロクに仕事をしてなかった証左だった。本日発売だそうです。初版にこだわってるわけじゃないですが、無事購入できてよかったです。
- 作者: 芦奈野ひとし
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/01/23
- メディア: コミック
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今回はどんな漫画なのでしょうか。……そうです、まだ読んでません。明日の帰りに、電車の中で読みますよ。
前作『カブのイサキ』の終わり方については、ファンの間でいろいろな憶測が飛び交いました。あまりに突然終わったので、自分も「打ち切り?でも、アフタで芦奈野先生の漫画が???」と混乱しました。
桜玉吉先生の連載を『御緩』連載終了までビームで読んでいた身なので、『カブのイサキ』のときも「描けないor描きたくない状態になってしまったのかな……」などと、勝手に勘繰ってしまったりしました。
でも、ネットでいろんな人のブログ・書評で様々な解釈を読むことができました。
芦奈野先生は『ヨコハマ』のときも読者が気になることを説明しないまま話を進め、最終回を迎えましたね。他に上手い表現が見つからないのですが「考えオチ」的な。『カブのイサキ』も。(悪い意味で書いたわけじゃないので、この後も読んでください)
自分は「考えオチ」というものに対して嫌悪感を覚えた時期がありまして。
「この漫画(アニメなど)の意味がわからないのは、自分がバカだからだ」なんて考えたこともありました。語る相手が身近にいない作品だったりすると2chとか見るわけですよ。そうすると、バカにされるわけですよ。「こんなこともわからないのか」「おまいらは○○(聞いたことも無い海外の映画監督)なんて観たことないだろw」とか。
でも、それが後になって「特に深い意味は無かった」とか「収拾つかなくなってぶん投げた」(某なんとかオンとか)なんてことが制作者側から発信される世の中になってくるわけですよ。
もうね、某なんとかオンなんて、映画館に何回脚を運んだか覚えてないくらい見て、なんとか頑張って考えてたんですよ。んで、時が経つと↑みたいなことがわかってきちゃうじゃないですか。
そんな時期があったもんだから、漫画でも映画でも自分の頭で考えるのを止めてしまったんですね。
そういったことを反省しながら、積読本を消化していきたいと思います。
書きたくなったら更新します。気長にお待ちください。
- 作者: 芦奈野ひとし
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/01/23
- メディア: コミック
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『働かないふたり』3巻
『働かないふたり』3巻購入。
- 作者: 吉田覚
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/11/08
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とにかく倉木さんがかわいい。
ああいう真面目一辺倒(ゲームもやったこと無いそうだ 2巻より)な女性がたまに見せる笑顔、ユーモア。読んだ後しばらくジタバタしてた。
「働かない」ということに対して見方が変わってきたのか。自分の頃だったら『NHKにようこそ!』(原作小説版←重要)だったなあ。読みながら、読んだ後も自分ももがき苦しんでいた。
- 作者: 滝本竜彦,安倍吉俊
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/01/28
- メディア: 単行本
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自分が歳をとったからなのか・・・歳をとったけど子どもとかいないからなのか・・・。
心に余裕が生まれた、ってのは自分でも感じている。
読んでみてください。オススメ。
積ん読・積んドーガ
漫画も買ってるし、見たい動画、アニメもある。でも、一向に消化がはかどらない。
その漫画のことを信頼してるんだけど、信頼してるが故、裏切られたら(「どうしてこんな超展開に?」とか「大人の事情により打ち切り的な終わり方じゃないか、これ?」みたいな)どうしよう的な。ハムレット型というか、シンジ君状態。
『銀の匙』、まるまる三冊分読んでなかったのですが、気合入れて読みました。面白くて良かった・・・んだけど。
たぶんほとんどの読者が思ってることは「高校一年間を11巻+12巻途中までで書いてきたのに、12巻でいきなり加速、なんかもう三年になってますが・・・。馬術部の新入生も一瞬で二年になってますが・・・」でしょう。
銀の匙については色んな噂が飛び交ってましたね。僕も実際にその本を見たわけではないのですが、雑誌のインタビューで荒川先生が「高校一年間を描いて終わらせる予定」(大意)と発言していたそうです。
その辺で何か「大人の事情」があったのではないかと心配になっていますが、完結するまで付き合います。最後まで読んでからなにかブログで書きたい事があれば書きます。
「絆の農業プロジェクト」・・・いいじゃないですか。ネットに上がってる感想を見ると途中から「リアルな話だと思っていたのに、ファンタジーになってしまった。がっかり」という意見をよく見るようになりました。
ファンタジーかどうかは知りませんが、漫画って基本的にフィクションじゃないんですかね・・・。
なんて話を実際にしてみたら、その人との会話が完全に平行線に終わり(僕がアフォなだけ、という可能性が高いですが)、それ以来結構微妙な感じになっておりますので、ここまで!
ではまた何ヶ月か後に。
銀の匙 Silver Spoon 10 (少年サンデーコミックス)
- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/01/08
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銀の匙 Silver Spoon 11 (少年サンデーコミックス)
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銀の匙 Silver Spoon 12 (少年サンデーコミックス)
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