『イエスタデイをうたって』最終巻を読み終えてからしばらく経って思ったこと
久しぶりの更新になります。元々このくらいのペースでしたが。
読み終えてしばらく放心してたことは前回書きました。
んで、一息ついて思ったこと。
この作品がなかなか終わらなくて、よく「1巻の終わり方でよかったじゃん」と言われることもありました。正直、自分もそう思っていたこともあります。
1巻の最後、ハルが「私は一周遅れのランナーだから(シナ子にはかなわない)」と言っていましたが、最後にはハルとリクオがくっ付くことになりましたね。ここでまず一つの予想( 落としどころ?)がいい意味で裏切られましたね。
そして最終巻でシナ子とリクオが公園で別れ話をしたときに、シナ子がリクオのことを「キミ」と呼ぶんですよね。1巻の時のように。
「シナ子は1巻の時とキャラが変わりすぎ」とこれまたよく言われてましたし、自分も思っていましたが。最終巻でそのことを意識して描かれていて、なんか……すごいと思いました。 (稚拙な表現しか出てこなくてすみません)
などとブログを書いていますが、途中の巻は買ったけど読んでなかったりするんですよ>自分。その間仕事も変わったし、気力体力ともに衰えて、部屋には積読本がまさに積まれていて 、本の場所の整理もなかなかできずにいます。(途中の巻を読み直したくても探すのが一苦労なので、なかなか難しいです……)休日も疲れ果てていつの間にか寝ていたりする有様です。『イエスタデイをうたって』のように長いスパンで発刊されていた作品を見つけるのは大掃除するのとあまり変わらないです。いつか、暇ができたら(できれば仕事辞める以外の理由でw)探して読みます。
比較的最近出た本は上の方に積んであるので、そこから消化していきます。
買った作品一覧。(「これは読む!」と自分を追い込むために)
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(8) (ガンガンコミックスONLINE)
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私の友達がモテないのはどう考えてもお前らが悪い。 (ガンガンコミックスONLINE)
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年内にもう一度くらい更新したいです。では。
『イエスタデイをうたって』11巻(完)購入読了・同画集2購入
いやー、何年がかりだったか。十年以上かかりましたよね。読み始めたころの自分とリクオの境遇が似てたのをよく覚えています。(※ただし、女っ気はなかったがw)
なんにせよ、無事完結したのは良いことだと思います。作家さんや出版社にも色々な事情があり、そのことに関しては私は部外者なので口をはさめませんが、描けなくなった方・亡くなられた方(しかも若くして)・単行本にならなかった作品たちを思うとね……。「好きな漫画がちゃんと完結してくれること」は漫画読みにとっては幸せなことだと痛感してます。
ただ……なんだろうね、今の自分のこの気持ち。本当になんと形容したらいいかわからないんですよ。もういい歳した老兵なのに。「自分の気持ちがわからない」とはこのことかー!?
最終巻を読み終えた後は数時間呆けてました。上記のようにちゃんと完結したんだから幸せ&喜ばしいことなんですが。
読み始めて追いかけだした頃の自分、そして今の自分・かかった年月。
どこかでシンクロしてる部分もあったんじゃないかと感じます。「キャラやストーリー」と「自分と自分の人生」ではなく、ライフワーク(自分にとっても)と書いては大げさかもしれませんが、それに近いものがあったと思います。
これで私が成仏するでもないし、冬目先生も漫画を描き続けるでしょうから、悟ったわけでも絶望したわけでもありません。
これからも面白い漫画を探して読み、人生を楽しもうと思います。
画集はまだ全部読んでません。後書きだけ読みました(後書き好き野郎)。
まとまってませんが、「祝!『イエスタデイをうたって』完結!」ということで。
次の更新はいつになるかわかりませんが、気が向いたらまた何か書きます。今日はこの辺で。
- 作者: 冬目景
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[イエスタデイをうたって]画集―YESTERDAYS― 2 (愛蔵版コミックス)
- 作者: 冬目景
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『志村貴子イラストワークス』購入
待ちに待ってた方も多いのではないでしょうか。私はそうです。
- 作者: 志村貴子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
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- メディア: 大型本
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ビーム初登場の頃から読んでいて、自分の性格に大きな影響を受けたと思います。
特に『敷居の住人』。ちあき君がいらだっていたり、もやもやしていたり、なげやりだったり、「やってらんねぇ」的スタンス。「どうしてこうなんだ。いつもいつもいつも……」なんてシチューを掻き回してはたかれたり。
「そういう気持ちになる人が自分以外にもいるんだ」「ダメでもなんとかかんとかやって、生きていてもいいんだ」……大げさに見えてしまうかもしれませんが、そういうところで結構心が楽になりましたよ。
ただ、私はジャ○ーズ系でもないし、まったくもってモテた試しもありましませんでしたが。
『ラヴ・バズ』は、まず連載している雑誌を見つけるのが一苦労でしたw。なんとか見つけて手にとって見たら、他の連載作品との物凄いギャップに驚いたり。(後にアワーズになりましたが)
志村先生の活躍の場が広がり、嬉しい限りです。これからも体調に気をつけながら漫画を描いていってほしいです。
応援してます!
冬目景先生の『マホロミ』4巻(完)をやっと読みました
なんだかんだ忙しく、そしてその分体力を消耗していたため……更に書くなら積読本が多すぎてどれがどこにあるかわからない状態が長く続いていたもので、読むのが今日になってしまった。
いやー、素晴らしい作品でした。途中から目がウルウルしてしまった。物語自体も良い話だし、なんつーか、自分も「古い人間」になりつつあるからかもね。歳とったよ……。
基本的には「古い建物にも魂が宿る。その建物が壊される前に、その魂を満足させてあげようじゃないか」という話。そこに大学で建築を学ぶ主人公、そして建築家として名を残す故・祖父への複雑な思い。その祖父と浅からぬ因縁がある謎めいた少女。学友たち。主人公がバイトする建築事務所の面々。
ある意味「大道」な物語ですが、「古い建物」を題材にした冬目先生には恐れ入ります。
作中でも「古い建物は素晴らしい!」って感じでもなく、古い建物にも悪いところはある(老朽化による危険性、住んでる人にとっては新しくてきれいな方がいいと思う人の方が多いだろう……、的な)。だからといってどんどんぶっ壊して新しくすればいいってモンじゃなくないかな?的な。
まあ、地元も再開発が進み、それこそ4巻にある「今まで当たり前にあったものが、二週間後には無くなってるのかって思うと……」という台詞が代弁してる状況なんで、なおさらです。
そんな地元でも、古い民家を使ってちょっとしたお店を営んでる方々もおられますね。少し「オサレ」な感じがして、自分には敷居が高いんですが(地元なのにw)。
こういう作品はもっと知られて欲しいのでアフィリエイトも貼りますよ!(ブログは無料でやっているので、ワタクシの収入にはなりませんがw。つか、収入目当てだったらもっとガンガン更新してますよ!)
次回更新もいつになるかわかりませんが、また何か書きます。今日はこの辺で。
マホロミ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
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マホロミ 2: 時空建築幻視譚 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
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マホロミ 3: 時空建築幻視譚 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
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マホロミ 4 完: 時空建築幻視譚 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
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こういう漫画も読むんだぜ(電気の『弾けないギターを弾くんだぜ♪』風に)
相変わらず消化が進まない。そのうえ今まで知らなかった漫画に手を伸ばすんだから「いつまで経っても終わんねぇだろ!」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
それは……まったくその通りなんですが、「手を伸ばして正解だったな!」と思える漫画に出会えたので書きます。
『レイルオブライフ』
レイルオブライフ-青木俊直短編集- (マッグガーデンコミックス EDENシリーズ)
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「良い話だなぁ〜」系です。電車の中で読んでたら「あ、これ(俺が)泣いちゃうやつだ」と判断したので、帰宅してからゆっくり読みました。
泣ける≠良い作品
ってことはわかってます。漫画でも映画でも、「泣ける話を書く(演出をする)ことは簡単だ」なんて話を聞いたこと見たことあります。そういう方法論も確立されていて、クリエイター養成学校などではそれを教える講義があるとも聞いたことがあります。(「聞いたことがある」ってくらいで、自分が確認しに行ったわけではありません。あるいは都市伝説の類なのかもしれませんが)
重要なのは「ここで泣かせようって魂胆だろ!」と気づいてしまうかどうか。僕が超大作映画があまり好きではないのは、この辺に気づいてしまうからかもしれません。または、「気づいたけど、ここは流れに乗って泣く!」ことができないひねくれた心の持ち主だからかもしれません。(最近は映画もあまり観なくなってしまったので、もしかしたらすごい進化してるかもしれません)
僕が素直に泣けるのは、
・そういうのを気づかせないように泣ける話を創った
・創り手が好きなように創った結果、泣ける話になった
という感じです。
このへんの線引きの違いは「人それぞれ」だと思いますが!(小並理論)
ですが、この『レイルオブライフ』は、そんな屁理屈を考える隙間も無く、最後まで素直に読めました。
オススメです。こういう漫画ももっと読んでいこう!俺も是非読んでいきたい!
(最後のレイル(鉄道のレールね)にああいう発想を思い描くのはすごいと思いました)